2016年03月07日

目指すのは「強小企業」

中小企業と聞くと、世間の人は、弱小と思う方もいるかもしれません。
しかし、小企業でも大企業が進出しないエリアで、つまりニッチでな小企業でしか考えられない技術開発力もあります。
例えば、下町ロケットの中の、佃製作所のように(ここはかなり大きな会社ですが)、大企業と対等なパートナーとしての存在価値があります。
このような企業は大企業ではありませんが、その業界では世界一といえます。
このような会社は弱小とは言えないと思います。
「強小」、小さいが強い企業です。

引用は、神戸新聞 平成28年3月6日朝刊 下記からです。
http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/sintyouryuu/201603/0008866321.shtml
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経営新潮流 トップインタビュー
(21)佐藤精機 社長・佐藤慎介さん 
   高い技術力で多様な金属を切削加工


「あっと驚く仕事をする『アメージングカンパニー』になりたい」と話す佐藤慎介社長

 どんな素材でも、あらゆる形状に削ってみせる-。
高い技術力を誇る切削加工の佐藤精機(姫路市)。
自動車や航空機、半導体、食品、医療機器など幅広い業種からの難しい注文をこなし、注目を集める。
2代目社長の佐藤慎介さん(58)は「『一回限り』の試作品や多品種少量の部品製造など、非効率な仕事にこそ、当社の生きる道がある」と力を込める。

(中略)

当社は中小企業だが、目指すのは「強小企業」。
理想を実現するため、優秀な人材の確保には徹底的にこだわる。
国籍や性別、年齢は関係ない。
15年にはハノイ工科大の出身者2人を雇った。
今月、また新たに同大出身者を2人迎えます。

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神戸航空機クラスターの会員でもある佐藤精機、
佐藤精機には2度見学に行かせていただきました(本社とたつの工場)。
http://www.ssc-e.co.jp/home.html

先日のひょうご専門人材相談センターのセミナーでも、パネラーとして
下記のように語っておりました。

「当社は下請け企業であり、これからも下請け企業である。
この下請けという意味は、図面だけもらって、部品を作るという立場の弱い関係ではなく、
共同で開発するパートナーとして、大企業と直接取引をしていくということだ」


神戸新聞によると、上場会社30社と直接取引する「中小企業の星」の育てた。

こういう生き方もあることを再認識させられました。
  

Posted by (公財)神戸市産業振興財団 at 10:12Comments(0)気になる話