2015年10月22日

中小企業支援は、何が求められているのか?

私が財団で働き始めて4年目になりますが、
「中小企業支援とは何をしたらよいのだろうか?」は
常に持ち続けている想いです。

私と同じような想いを書かれているものがありましたので、
引用させていただきます。

(引用元;「千葉県産業情報ヘッドライン」【連載特集】)
https://www.ccjc-net.or.jp/headline/bn/h25/takayashiki.html
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生き残りをかけた下請中小企業の自立化とは何か
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第1回 下請中小企業の自立化について

不況や昨年末までの過激な円高の影響で、沢山の企業が海外に生産拠点を移し、
国内の工場を縮小したり閉鎖をしています。

 その結果、長年続いてきた親会社から下請中小企業への注文が、ある日突然
なくなる例は枚挙にいとまがありません。

 政府の中小企業施策においても、このような状況に対応すべく、「下請中小
企業の自立化」を重要テーマの一つに掲げています。

 「ある日突然」は今や、いつきてもおかしくない時代なのです。

 しかし、こんな時代でも、しっかりと業績を伸ばしている企業があります。 そういう会社に共通しているのは、顧客の要求に応えるなかで自社の「強み」を構築し、差別化に成功していることです。

 そういう会社は、どうして差別化に成功しているのでしょうか。

 「行列のできるラーメン屋」というのがありますが、なぜその店には沢山のお客さんが
集まるのか、考えてみれば大変興味深いことです。

 「新製品の開発」というのは、ラーメン屋さんが牛丼を始めることではありません。

「麺」と「スープ」と「具」の組み合わせという極めてシンプルで限られた制約
条件の中で「自店の独自性」を徹底的かつ「愚直」に考え続けたお店だけが「行列の
できるラーメン屋」になれるのです。

 ありきたりのラーメンしかつくれない店がありきたりの牛丼に手を広げても、
いいことはなにもありません。

 同様に、今、優れた業績の企業も、「愚直」に自社の強みを磨きあげてきた企業です。

 本屋さんのビジネスコーナーに沢山の著書が並んでいる「痛くない注射針」を
創った岡野工業さんもそういう企業の一つです。

 それが顧客のニーズにかなっていることであれば、顧客からの「難題」を簡単に
無理とはねつけず、自社の課題として前向きにとらえて取り組むこと。

 それが結果として自社の付加価値を高めるチャンスになるのです。

   (中略)

 日本の下請中小企業には、
個々には優れた技術を持ちながら、それが必ずしも決算書に成果として現れず、苦労をしている企業が沢山ありますが、
今年こそが日本の製造業の再生の年になればと願うばかりです。

 次回、第2回は、下請中小企業の自社製品開発についてお話しいたします。
          B.Gコンサルティング 代表 高屋敷 秀輝
                            (中小企業診断士)
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11月6日に開催される 「神戸発・優れた技術」の認定証授与式の記念講演会は

講師:株式会社バリューシンク 代表取締役 林 浩史氏
演題:「財務諸表には記載されない会社の強みとは
    ~会社の強みを全従業員で共有し、どのように活かすか~(仮題)」



今認定されている「優れた技術」にプラスして、「さらなる強み」を全従業員と共有できるような講演になることを期待しています。


  

Posted by (公財)神戸市産業振興財団 at 12:06Comments(0)気になる話