2016年02月03日

神鋼、生産現場で横連携−共通課題解決、技能を継承

神戸製鋼所が複数ある現場の連携を深め、モノづくり力を高めている。
鉄、アルミと銅などの非鉄、機械や電力などの事業を抱える中、どのような連携で効果を上げているのか?

下記の日刊工業新聞2016年2月1日から引用しています。
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00372958?isReadConfirmed=true
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複数の事業を抱える神戸製鋼所が現場の横連携を深め、モノづくり力を高めている。
素材間で競合する鉄鋼と非鉄の両事業を抱える上、機械や電力など多様な事業の集合体で工場の独立性も高い。
そうした中、横串機能を持つ「ものづくり推進部」や研究所を核に共通課題を解決。

技能継承など難しい問題にも取り組んでいる。(編集委員・大橋修)

より早く大量定年対策に取り組んだのは鉄鋼部門。
2007年に加古川製鉄所で技能伝承事務局交流会が開かれた。
真岡製造所(栃木県真岡市)の担当者も参加。08年10月から今の取り組みに着手した。
その後も工場間で情報共有したり、ノウハウを提供し合ったりして、切磋琢磨(せっさたくま)する。

【7テーマで分科会】

部門共通の課題には10年4月に発足した、ものづくり推進部が差配する。
圧延や生産管理、省エネルギーなど7テーマの分科会を設け、横連携を図る。

例えば、真岡では省エネ分科会の一環で、主にスラブの均質化処理に使う予備均熱炉の流熱解析を研究所に依頼。
約1割の省エネ効果を上げた。
高砂製作所(兵庫県高砂市)の鋳鍛鋼工場でも同様に加熱炉を解析。
その結果、「廃熱回収できる炉に更新することになった。炉体に熱漏れがあることも分かり、投資に見合うと判断できた」(高原浩司鋳鍛鋼工場長)と語る。
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組織で横連携をすることは、大きい組織でも小さい組織でも難しいです。
神戸製鋼所がこのような取り組みをしていることは興味深いです。
ものづくり推進部の話を聞いてみたいです。

【参考資料】
神戸製鋼グループ 環境・社会報告書2013に、「ものづくり推進部」について
掲載されています。
http://www.kobelco.co.jp/about_kobelco/csr/kaiji/report/2013/pdf/26.pdf
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151224-00010000-sangyo-bus_all
  

Posted by (公財)神戸市産業振興財団 at 09:37Comments(0)気になる話